荒井良二
(Ryoji Arai、日本)
Photo/永野雅子(Masako Nagano)
荒井良二は、世界から注目される絵本作家でありイラストレーターです。1990年には第一作『MELODY』を刊行。1999年に『なぞなぞのたび』(なぞなぞ/石津ちひろ)でボローニャ国際児童図書展特別賞受賞。彼は後にボローニャ国際児童図書展の審査員になる。作品はたびたび日本を代表する作家の作品としてブラチスラバ世界絵本原画展(BIB)に出品される。2005年にアストリッド・リンドグレーン賞を受賞。2009年『たいようオルガン』でJBBY賞受賞。2012年『あさになったので まどをあけますよ』で産経児童出版文化賞を受賞。『空の絵本』の英訳版 Every Color of Light(作/長田弘 訳/デビット・ボイド)は米パブリッシャー・ウィークリーの2020年のベストブックに選出。2022年『水の絵本』の英訳版 Almost Nothing Yet Everything(作/長田弘 訳/デビット・ボイド) は、USBBYのアウトスタンディングブックリストに選出。同年、国際アンデルセン賞画家賞最終候補となる。
アージャ
(Ajia、中国)
アージャは作家、教育者、そして中国において最も尊敬されている西洋児童文学の翻訳者で、2022年のカール・オナーズ・ブリッジの受賞者です。絵本や児童文学の創作に加え、『おやすみ、おつきさま』、ピーターラビットシリーズ、『かいじゅうたちのいるところ』などの名作を含む200以上の絵本や関連図書を英語から中国語に翻訳しています。また、書評家として、アージャは新聞や雑誌に千件超の書評を寄稿。数多の児童文学賞の選考委員を務めた経験もあります。
ジル・デイビス
(Jill Davis、アメリカ)
ジル・デイビスは、児童書出版の業界に入って30周年を記念して、アストラハウスで新しい児童書のインプリントを立ち上げました。この新しいインプリントの名前は「ヒッポパーク(Hippo Park)」。ヒッポパークは、マンハッタンのアッパー・ウエスト・サイドにある遊び場にちなんで名づけられました。彼女の2人の息子が子どもの頃、連れて遊びに行った場所なのです。ジルはランダムハウス、ペンギンブックス、ブルームズベリー、FSG、ハーパーコリンズで編集者として活躍してきました。この新インプリントは、彼女にとって初めて自分のグループを率いることになります。ヒッポパークの対象年齢は0~12歳で、主に小学校中高学年向けのユーモアにあふれた絵本や、グラフィックノベルを扱う予定です。ジルはセントポールのハムライン大学で児童文学の修士号を取得したことがあり、3冊の自作絵本の著者でもあります。彼女は夫と一緒にニューヨークとロングアイランドに住んでおり、成人した2人の息子がいます。ヒッポパークについての詳細な情報は、Instagramからご覧いただけます:@hippoparkbooks
サビーネ・フックス
(Sabine Fuchs、オーストリア)
サビーネ・フックス博士は、オーストリアのグラーツでドイツ文学と神学、ドイツのベルリンでメディアサイエンスを学びました、また児童文学のジャンルにはとくに強い関心を持っています。研究者、教員を経て、オーストリアのグラーツにあるシュタイアーマルク州教員養成大学の教授に就任。同大学では、児童文学の研究と指導のためのキジュリト・センターを創設し、代表となります。また、IBBY(国際児童図書評議会)ではリエゾンオフィサーとしてオーストリアの代表を務めています。おもな研究テーマは絵本で、特に世界の表象や、絵と文章の相互作用に関心を持っています。 英語による最新の出版物:Linda Wolfsgruber: A Multi-talented Artist. In: bookbird 2018 vol 56, No 3, 38-42.
ソフィー・ヴァン・デル・リンデン
(Sophie Van der Linden、フランス)
ソフィー・ヴァン・デル・リンデンは1973年にパリで生まれた。文芸批評家、作家であり、 児童文学、特に絵本の専門家。彼女のエッセイはイタリア語、ポルトガル語、スペイン語、中国語に翻訳され、児童文学の分野における優れた参考文献として高く評価されています。彼女は雑誌『Hors-Cadres(奇想天外)』(2007年)の創刊者であり、編集長。この雑誌はフランスにおいて唯一の絵本専門誌であり、スペイン(Fuera de Margen、Pantalia)および中国(Within Pictures Beyond texts、TB Publishing Limited)でも翻訳されています。現在、彼女はフランス国内外で図書館員、教師、プロの読者、作家、挿絵画家を対象にした講座や会議を開催しており、教師や講演者として、フランス、スペイン、ブラジルの大学や美術学校(École de Condé Paris)で学生相手に講義を行っている。また、大人向けの作家としても活躍している(Buchet-Chastel, Gallimard)。
ドロレス・プラデス
(Dolores Prades、ブラジル)
ドロレス・プラデスは2000年から、出版業者とコンサルタントとして、子供や青少年のための文学や関連図書を中心に活動しています。彼女の専攻は社会科学であり、政治学の修士号と経済史学の博士号も取得しました。2012年からはエミリア誌(Emília)の創設者兼発行人、エミリア・インスティテュート(Instituto Emília: www.revistaemilia.com.br)の所長、エミリア・ラボラトリー(Laboratório Emília de Formação:http://laboratorioemilia.com)の取締役を務めています。また、彼女は2016年の国際アンデルセン賞とボローニャ・ラガッツィ賞、2019年の陳伯吹国際児童文学賞の審査委員を務めたことがあり、2018年よりボローニャ国際児童図書展のラテンアメリカのコンサルタントに就任しています。
(審査委員の氏名は、姓のアルファベット順に記載されるものとする。)